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Consideration of an office worker living in Tokyo

京都伊右衛門サロンで懐石ランチ

先日の京都出張の際、到着したてでちょうどお昼となった。コーディネーターのすすめで伊右衛門サロンで懐石ランチをいただくこととなった。

えっ、サロン?伊右衛門?だろう。あのサントリー伊右衛門でおなじみの伊右衛門によるカフェレストランだ。

同じティー文化でもヨーロッパの植民地と奴隷の上に成り立つティー文化と日本の庶民から上流階級までの広がりをもつお茶文化では始まりも深みもまるで違う。

 

そんなお茶文化を改めて見直してライフスタイルとして発信しようというのがこのサロンのコンセプトだ。

 

そしてランチでいただいたのが、これだ、

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いいね〜、他にも魅力てきなメニューがずらりだったが、せっかくなので「ぽい」ものにした。

懐石だが量が若干多めなは、今風ということになろうか。若い人には若干物足りないが、歳食うとこれがちょうど良いんです。

それにしても現地で頂く伊右衛門は格別だ、ホットも冷やも良い。

 

こういう文化の塊のような食事をいただくと、バタバタの出張も和んでしまうのが不思議だ。

 

お近くにお寄りの際はオススメです。

 

久しぶりに大きな書に挑戦 七澤菜波墨彩教室12月 書き納め

年の暮れということで、現在習っている書の教室で大型の書を。

本ブログではSOGEN先生の教室は何度か紹介しているが、現在はもう一人、女流書家の七澤菜波先生にも習っている。通常はNana先生と呼んでいる。

今回はNana先生の教室での書。

 

お題は、今年の言葉かそのほか描きたいものがあれば、ということだったので、今の自分の状態と今年の言葉を象徴するものにしてみた。

 

今月仕事でベトナムに行ったばかりで、2年前まで住んでいたということもあり、

一つ目の言葉は「熱帯」

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まんまなんだけど、、、

今年も、そして来年も気分は熱帯、にしたいです。

 

で、2題目は「仏領インドシナ」のデザイン書。これはホコリタタキに墨をつけて書いた後に、これまた馬毛の20cmくらいの毛足の特殊筆で追いかけるという書き方です。ほとんど字の原型は留めていませんが、ホコリタタキはきちんと文字を書いています。

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2枚とも全紙以上の大きさなので、書いていて気持ちいい。。

※全紙サイズは通常70cm ×136.3cmですが今回はその変形版2枚に描きました。

 

なんか、師走って感じが実感できる週末となりました。

 

 

 

 

京都駅前 京都タワー脇のすじ煮込み屋「へんこつ」で一杯

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出張帰りに一杯いきましょうと仲間と駅前の飲み屋へ。業者さんに紹介してもらった激ウマすじ煮込みのお店「へんこつ」に行ってみる。
 
開店5時の2分前についたら3人ほどいた。ラッキーだ。これなら座れる。で中に入って1杯目のビールを飲んでいると、ものの15分で満席に。これは超ラッキーだった。
 
老舗の法則として極少メニューと極多メニューがあるのだが、ここは極少。煮込みのバリエーションにお新香のみ。飲み物もビールお酒焼酎が数種類ずつのみ。こういうお店は美味いと決まっている。
 
で、最初の煮込みはこれだ、
 

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 そのあとも牛テール、サルベージ(鍋底のとろとろ)、おでんと矢継ぎ早にいただく。
ちょっと一杯のつもりがそこそこ一杯となったところで締め。
 
そそくさと帰路につきました。
 
表に出るとまだお客さんが並んでいる。常連に新参者が混ざって常に満席のお店。こちらのすじは赤味噌仕立てなので東京とは一風違う濃いのにさっぱりした口当たり。すすめです。
 

仮名手本忠臣蔵第三部を年の瀬に国立劇場でみる

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若干中途半端に成ってしまうが、仮名手本忠臣蔵の第三部を12月に見ることができた。11月の第二部は残念ながら叶わなかったが、10月の第一部と合わせて楽しませてもらった。第一部が浅野切腹までで、第二部は葛藤を描き、第三部でいよいよ討ち入りのクライマックス。
 
この三部は大星こと大石が暮らす山科まで母娘が旅する八段目から始まる。
大星由良之助のせがれ力也と許婚(いいなずけ)だった加古川本蔵の娘小浪が、お家お取り潰しで婚儀が流れ悲しむのを見て、母戸無瀬がもう一度力也に頼もうと、鎌倉から山科へ向かうシーン。
富士を背景に旅道中が描かれている。
 
九段目は京山科の大星由良之助の閑居、山科の雪転がし。
おなじみの、隠密への目くらましのため遊び三昧で酒でへべれけになった由良之助が家に帰ってくるシーンから始まる。史実では元禄時代は雪が多かったそうだが、京都でも結構降ったのだろう。酔った由良之助は帰りがてら従者に雪だるまを作らせながら花道から参上し家に帰る。
 
しばらくして八段目の力也許婚だった小浪と母戸無瀬が到着。戸無瀬はこの場で祝言してくれと覚悟の談判。いざとなったら女は強い。だめならこの場で死にますっ。って、歌舞伎だからまあ有りか。でもって応対した由良之助の妻お石が結婚するなら加古川本蔵の首を引き出物に欲しいと三方を差し出すと家の表にいた虚無僧が入ってきて「ふざけるな」と三方を足で踏み潰してしまう。その虚無僧は加古川本蔵本人というオチ。
 
なぜお石が結婚ならぬというのかなんだけど、殿中での刃傷の際、浅野を羽交い締めにして吉良に止めをささせなかったのがこの加古川本蔵。お家お取り潰しになるのならせめて吉良に止めをささせたかったというのもわかる。てな感じで本蔵とお石が真剣で斬り合いの喧嘩になるもあっさりお石が追い詰められたところで、力也が現れ本蔵の脇腹を一突き。そのあといよいよ由良之助参上。第一部の刃傷のことの次第がここで語られる。こちらは劇場でお楽しみだ。そしてお引き物だと本蔵は吉良邸の絵図面を差し出してこときれる。
 
十段は、堺での最後の準備のシーンだ。このシーンは人気がなかったらしく上演は珍しいらしい。討ち入り道具の問屋での顛末なのだが、最後に情報が漏れないかを試すシーンだ。
 
11段。最後の討ち入りのシーンは圧巻だ。幕が開いて四十七士が現れると、観客から拍手喝采。
場面代わり、吉良邸に入ってからはまさしく一気に進む。テンポがいい。
 
今回は浄瑠璃の花水橋引き上げの場がある。吉良の首を掲げて泉岳寺に向かうシーンで若狭之助に出会うシーンでもう一度一同の自己紹介。このシーンは省略される事もあるのだが、三部構成とあって普段省略されるシーンもきっちり演じられるのがいい。
大星が花道を去っていき幕だ。
 
様々な形で散々見ているのでストーリーはこびりついているのだが、やっぱりいい。こういった忠義の話はヨーロッパでも時々見かけるが、散り際の鮮やかさはいまだ忠臣蔵を超えるものに出会っていない。日本独特の物語なのだろう。
 
第三部は26日まで。年の瀬に日本を噛みしめるのも一興です。
 
 
 

京橋のエドグランの内覧会にお邪魔してシェアリングワークプレイスについて考える

京橋のエドグランが11月25日にオープンした。

2001年から始まった再開発案件なのだが、内覧する機会を得て見てきた。

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上階がオフィスで下層階が商業。いろんな意味で最新のトレンドで出来上がっているビルだ。上階のオフィスはできるだけ大空間にした今風の作りだ。立地も京橋駅直結で、東京駅も徒歩圏という抜群さ。

オフィスも大空間で使いやすさを重視した「実」をとった設計。商業も多すぎず少なすぎずで小気味良い。

では何が特徴なのかといえば中間階にあるカフェ併設のワークプレイスだ。国の事業としても推進が決まっている企画なので、新企画というには微妙だが、向かう先は十分に未来を見据えている。

最近増えてきているシェアリングワークスペースとなっているのだ。

今後も増えていくと思うので、ビジネスマンには要注目の施設だ。

 

で、どんな施設かといえば、会社さえ認めれば仕事をここでやっても良いですよ、という契約が可能になった場合にさまざまなことが可能になる。

例えば、午前中は両親を病院に送って近場のシェアプレイスで仕事、午後から出社して普段通りに仕事 

例えば、朝から大雪で明らかに電車が遅れているので、昼までシェアプレイスで仕事

といった具合だ。

今まではフレックスタイムはあっても、仕事場所は喫茶店や図書館で席の奪い合い。なんてこともあったのだが、初めから契約や予約で使うことができる。

拝見したシェアプレイスの運用方法はまだ公開されていないが、ここでセミナーを開いたり、社外ミーティングしたりと可能性が広がる設計になっていた。

とまあ、よりフレックスタイム+フレックスプレイスな時代に差し掛かっている。

今後間違いなくどんどん増えていくスペースなのだ。

おそらくはスタートは大企業からになるが、どんどん利用者は拡大していくことになるだろう。ネットによる管理がそれを可能にしている。

まあ、IT系企業がそのものを地でいってるんだけど。。。それが他の業種にも広がるのが特徴だ。

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お近くにお寄りの際には立ち寄ってみてはいかがだろうか。空間を贅沢にゆるく使っているので落ち着いてティータイムできること請け合いです。

 

高島平の赤塚公園の先にある東京大仏について

いや、知らなかったです。東京大仏

周りに聞いても、なにそれ、ですもん。で、なんで唐突に大仏かといえば、このブログでも何度か取り上げている、外飲み会の一環で赤塚公園で飲もう、なのです。

んでもって、だったらその先の大仏見に行きません?という数奇な方がいらっしゃったので、行くことに相成りました。

でも道すがらよく聞くと、子供時代に近くに住んでいた関係で、何度か来たことがあることが判明。つまり、行ってみよう!発起人の思い出の場所でした。

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でもウィキってみると、乗蓮寺というお寺。

 高島平はデベロッパーという仕事柄、お仕事の場所としては何度か来ているのだけれど、知らなかった。うかつだった。しかもお寺の創建は1394年と古いのだ。

でも、大仏そのものは1977年(昭和52年)完成。かなり新しい。おいおい、私よりも若いぞ。

で、意外なのがこれが日本で奈良・鎌倉に次いで3番目の大きさだということ。

 

でもまあ、やはりでかい仏像は迫力あります。しっかりお参りして、赤塚公園を目指す。途中マルエツに寄って公園に着くと、バーベキューOKゾーンに4、5組の先客が。

 

50年ぶりの雪になる1日前とあって、寒いのなんの。もちろんホットワインをこしらえてみんなで温まりました。

公園でゆっくりバーべキューランチできるところは貴重なので、候補地の一つとしていかがでしょう。

 

真田丸の地元上田と軽井沢の中間 小諸市のはりこし亭で信州の和懐石をいただく

信州上田。ちゃんと見るのは今回が初めてだ。

上田城別所温泉。いいなあ、信州。

で、お題のはりこし亭は、帰路の途中、小諸市にある民家を改造したレストランだ。

大人数だったんで、懐石ランチ一択だったが、スタートはこんな感じだ。

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でもって締めはやはり、小諸そば

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信州そばの特徴はウィキによれば現在の細麺タイプのそばの元祖とされる。そばの栽培に高地が適していた、のも理由の一つかもしれない。

それまでは蕎麦がきやすいとんとして食されていたという。たしかに、長野、岐阜には、ほうとう、があるし、東北にも、私の郷里の岩手だと”そばはっと”や”ひっつみ”がある。とにかく地方別にいろんな呼び方があるが、要するに練ったものをちぎって鍋に入れた物だ。ほうとう、は2”太いうどん”だがちぎり団子からうどんに変化する過程のものと言えなくもない。

今の蕎麦が広まったのも江戸中期以降というから、結構最近の話なのだ。もっと古いのかと思った。ただ、ウィキってみてもこれといった特徴無く、強いて言えば精製時のそば殻の残った田舎蕎麦と言ったところだろうか。だとすれば似たような田舎蕎麦は数知れず、となるが、結局地元のそば粉を用いた殻残しの田舎蕎麦といったところだろう。

 

でも昨今、石臼(うす)挽きのほうが少数派なので、更科みたいに真っ白なそばも信州そばとして店頭に並んでいたりする。品質表示上は30%以上そば粉が含まれていれば「そば」を名乗れるので、ほとんどの乾麺は3割そばだ。ちょっとそば粉を増やしていてもぜいぜい4割が相場。立ち食いでそばを”売り”にしているチェーンもほとんどが4割だ。5割はちらほら程度。

 

ただし、立ち食いはそば粉の割合に規制がないので、そばの色や風味をつけた”紛い物”もあり注意が必要。ちなみに聞いたことのある大手チェーンはほとんどが3割から4割なので安心していい。

とまあ、話を信州に戻せば、手打ちそばをお店で出している懐石店なので、もちろん、美味しい信州ぞばをいただきました。こちらはそば粉がとろとろで美味しいので、そば湯飲みをいただくとそばの風味を味わえます。なもんでそば湯割なんか最高です。

 

小諸の小高い丘の中腹なので、車じゃないといけないですが、だからこそ知っている人だけで埋め尽くされる良店。お勧めします。