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thinking of …:blog

Consideration of an office worker living in Tokyo

豊洲市場で起きていることをプロジェクトマネジメントの視点で見てみる

時事 建築

小池都知事が豊洲新市場への移転延期を表明してからザワザワしている今日この頃。マスコミはさまざまな問題点を連日取り上げているが、ここでは全く違う点からアプローチしたい。

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小生もデベロッパーで建築企画から事業実施、引渡しのマネジメントと関わっているので、市場を作ったことはなくても今起きていることは、報道からの情報でも断片的に理解できることがある。

実はこれ、新国立やエンブレム問題と全く同じ構造なのだ。

不思議に思わないだろうか。責任者が結局でてこないなんて、おかしいでしょ、いくらなんでも。何百何千億円のプロジェクトで。見事なまでのたらい回し。見事過ぎて最近は怒りを通り越して笑うしかない。

エンブレムの進め方の新旧比較をしてみると・・・
1964東京オリンピックエンブレム デザインプロデューサー=プロジェクトリーダーは 勝美勝(美術評論家、日本デザイン学会設立委員)。かなり強引な人だったらしいが、現在も活躍する若手デザイナーをこのプロジェクトから何人も輩出している。エンブレム(公式ポスター)デザインは亀倉雄策
2020はというと、デザイン委員長は文化庁長官宮田亮平(ギャグか?)審査委員長はHPに記載なしだし、プロジェクトリーダーも不明。名だたるメンバーが名を連ねているのに、誰が束ねるのか書かれていない、見事なまでの横並びだ。(民間のプロジェクトではこんなこと有り得ない。事業が進まないし、売れないからし、責任不明だから。そもそもこんなの事業の体制じゃない。)
デザインはいろいろあって野老(ところ)朝雄

新国立はもっと傑作
1964は建設省設計おそらくプロジェクトリーダーは建設省内の角田栄と片山光生(京大チーム)。ウィキによると角田があえて頭の固い東大を避け京大でチーム編成したとされている。 屋内競技場は丹下健三(東大)
2020のデザイン委員は安藤忠雄、各界のお歴々がずらり(YO・KO・NA・RA・BI !)。デザインを選ぶところまでは安藤忠雄だとしてもプロジェクト推進全体を仕切るプロジェクトマネージャー不明。(お歴々ずらりで責任の所在不明のままプロジェクト推進。進むわけねーだろ。責任取らない人間に発言権なし、の大原則が守られていない。)
設計はいろいろあって隈研吾

さーて、豊洲はどうかな?
既存はもともと巨大なオープンエアなので比較対象にはしない。
協議機関として新市場建設協議会を設置し移転を決定まではウィキでわかるが運営体制は不明。
組織体制と責任区分が大事なのに全然わからない。誰がプロジェクトリーダー(指揮者)なのかわからない。
責任者不在でみんなで決めましょうの典型例。
設計は日建設計←どうやって決めたんでしょう。どうせ情報はオープンにならないだろうし。いつものようにうやむやにするんだろうけどね。
施工はJV(共同企業体)、スーパーゼネコンから準大手までずら〜り←みんなで「綺麗に」分けてます。笑っちゃいました。(この時点で裏の仕切り役がいること確定だと思うけど。今回に関しては逮捕者出る可能性もあるとおもう。)

とまあ見事に同じ構造。うまくいっているものは「誰が仕切ったか」はっきりしている。つまり責任の所在が明確。もうこんなの民間のプロジェクトではあたりき車力なのにね。そもそも海外のプロジェクトだと契約書に明記するので逃げられない。日本ぐらいだよ、ペラペラの契約書で数百億の契約するの。だから新国立の外人審査員の建築家は最終審査に二人とも欠席してるもんね。そりゃあわかるでしょ、さすがに。いろいろ理由つけてそそくさとね。

うーん、さすがにここまで連チャンだと勘弁してほしい。なにせ全部税金だから。こんな風にトータルで何千億無駄金使ってるんだろうか。

できれば官僚を国民が直接クビにできる仕組みを作ってほしい今日この頃です。