京都 夏の和スイーツといえばこれ鍵膳のくずきりをまた食べたい!
2015年の夏のことだ。と書き出したのだが、たまたま大阪からの帰途の途中、京都で途中下車した。なので、去年に引き続き2016年の夏のこと、になった。時間は無かったのだが、どうしても食べたい物があったのだ。そのどうしても食べたかった物とは「くずきり」である。確かに京都なので色々と用向きはあるのだが、パッと思い浮かぶものは、美味いものになる。
京都でくずきり、と言えばこの鍵膳だ。タクシーの運転手に言うだけで目の前まで連れて行ってくれる。なので、店の名前をいってぽかんとしているタクシーは"もぐり"だ。イノダコーヒー知りませんと言っているようなものである。
のれんをくぐって趣のある店内にはいると、薄暗い空間の奥に中庭を望むテーブル席に通される。内装は今風に直されているが、京町屋の雰囲気を意識した落ち着いたインテリアだ。ダイニングの先には坪庭が広がり、夏場にくずきりを味わうに当たっては、この明暗のコントラストも味のうちだ。
そして出てくるのがこのお重、、、いいねぇ。これこれ。
開けると、こうだ、
まあ、くずきりなのだから、つるりと一瞬でなくなってしまう。それにしても氷に浮かぶくずきりを黒蜜で頂くのはたまらない。そして、くずを「すくう」ときの氷のからからと動く音が、心地よい。
確か蜜は選べたと記憶しているが、黒蜜以外頼まないので覚えていない。
ひとしきり涼んで、入り口でお土産の京菓子を手に大阪の知人に会いに行く。品のいい"おみや"が手にあると、心なしか足取りも軽くなるというものだ。
今度はもっとゆっくり頂こう、、、そう思いながら、席を立った。
帰国後2回目の梅雨を迎え、去年のような落ち着かない心持ちはなくなり、東京の生活にも馴染んできた。初夏になると、純和風スイーツのことを考えることが増えてきたように思う。
また、来てしまうことになりそうだ。自然と笑みがこぼれてくる。