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Consideration of an office worker living in Tokyo

年の初めにうっかり忠臣蔵見て泉岳寺参りに行く

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いや、不覚にも年明けそうそう忠臣蔵を見てしまった。昔の日テレの年末長編ドラマのやつです。年末には国立劇場仮名手本忠臣蔵を歌舞伎でたっぷり堪能していたので、どうかなと思っていたんだけれど。レコーダーの録画記録に見つけてうっかり見始めると止まんない、のパターン。

 

このTVドラマ、日テレ系で1985年に放映されているんだけれど、その頃の私はまだ中坊で忠義のなんたるかはわからなかったのだが、大人になってから改めて見るとまた見方が違ってくるものです。

大石役には里見浩太朗、そのほかにも

大石主税・・・坂上忍・・・途中から改め力也となります
堀部安兵衛・・・勝野洋
片岡源五右衛門・・・竜雷太
・間新六・・・火野正平
赤埴源蔵・・・あおい輝彦
岡野金右衛門・・・堤大二郎
大高源五・・・峰竜太

浅野家は

・浅野内内匠頭長矩・・・風間杜夫

・阿久里〜瑤泉院・・・多岐川裕美

などなど、、

それにしてもみんな若い〜。。多岐川裕美、美しい〜。。

 

てな訳で2日には泉岳寺に向かっておりました。

初めてきたんだけど、本当に四十七士のお墓がありました。しかも年初から結構お参りに来ている人がいるんですね。線香の煙がすごくて目に沁みながら一人一人に線香を置いていきます。

それにしてもみんな若い。確かに60代もちらほらいるが、大石内蔵助は45歳って、もう少し年上かと思っていた。エッ、私より年下なんだ、、、、

そのほかも20代30代がずらり。そりゃ血気盛んに籠城討ち死にや即時仇討ちを望むはずです。その場にいなくても若さを持て余して暴れまわる感じが想像できる。

この若い侍たちを束ねて、よく2年も持ちこたえたという感じです。

 

ストーリーは諸説あり、大人になってから見ると全然違う〜となります。大人の諸事情だけでなく、忠臣蔵の背景が実に多彩で江戸庶民ならず現代人をも捕らえて離さない。そこがこの物語のいいところなのかもしれません。 

だって脚本ごとに当時の新解釈があるものだから、製作側からすると、実はやりやすかったりして。

 

実はそれには理由があるのです。元禄時代のお話なので時は五代将軍綱吉の世(生類憐れみの令の人です)。江戸庶民の喝采により将軍のお沙汰も揺れたことでしょう。その辺はTVドラマ版でもしっかり描かれています。人気の忠義物なのでもちろん当時から様々な形で上演されていたのですが、もちろん実在の人物を扱うのは御法度。いくら庶民文化全盛の江戸時代とはいえ、直接的に政権批判などできないので、別の時代の物語として名前を変えてアレンジしていたんです。

だから、これって鎌倉じゃね?みたいな設定で名称変更や設定変更を繰り返すうちに、様々な忠臣蔵が作られることになります。だんだん、庶民受けする設定をなぎ合わせていくうちにオリジナルストーリーに変容していった、というのが興味深い。だからこそ公儀も目くじら立てることはなかった、ということでしょう。

 

今回見た日テレ版の忠臣蔵はとってもジューシー&ウエットな日本人好みのドラマに仕上がっています。なので人によっては若干冗長に感じるかもしれません。

 

新春の夜長。元禄の江戸に想いを馳せながら、お気に入りの日本酒で一杯。というのもオツかもしれません。

ちなみに私は時代劇で飲む場合は伏見のお酒にしています。(普段はお酒を我慢しているので年初の特別ということで、、、)

 

話を戻すと、泉岳寺ですが、冬場は17時施錠ですので時間には余裕を持ってお参りされた方が良いと思います。(私は去年うっかり施錠後に行ってしまいました。)

 

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