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Consideration of an office worker living in Tokyo

お台場とインバウンドとオリンピック

いきなりインバウンド(※)なんて、って言わないでほしい。お台場のDECSに来てみたのだが、外国人比率はざっと25%といったところだろうか。つまりはインバウンドの恩恵を受けている真っ只中なのだ。お盆の最後の日曜日とあって、どこもかしこも混雑していて、夕方空いてきた頃にゆっくり飯でも食いながらラップトップを開こうと思っていた思惑が外れた。小生もファシリーティーマネジメント(FM:施設包括管理)やコンストラクションマネジメント(CM:工事包括管理)を生業としているので今回はそちらの切り口から少しお固い視線でお台場をみてみたい。

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オリンピックの会場が有明を中心に数多く配置され選手村も晴海だ。お台場も水泳とトライアスロンの会場になっている。つまり2020年に向けてさらに整備が進み混雑すること間違いなしなのだ。

ところがである、久しぶりに行ってみた商業施設の老朽化が目立っていた。できたのが96年7月でかれこれ20年だ。一度はエアコンのリニューアルをかけたとしても入れ替え時期によってはオリンピックイアーに10年目に突入する機材も出てくるだろう。15年目だともう限界なのだ。ところがこのインバウンド需要。そうそう大規模工事などできないのである。同じように商業施設のFMに関わっているものからするととても他人事ではないのである。もちろんわかっていますよ、というならいいのであるが、完璧には捕捉できないだろう。つまり開発の背景から考えると、2020年に築25年前後になる物件が多いお台場ではエアコン故障(もちろん他にも設備は沢山ある)が頻発する可能性が高いのだ。

その費用は軽く数十億になる。今歩いているデックス東京ビーチの一部だけでも数億規模なのだ。

今やっている仕事上どうしても気になってしまう。とほほです。

※インバウンド・・・様々な意味があるがここでは、外国人観光客を誘致する需要、を指します。