銀座にある佐藤養助は稲庭うどんのお店だ。8年ぶりのご無沙汰となり、馴染みの女将さんはすでにいない。少し寂しいのだが、きっちり締めたキラキラのうどんは相変わらずで、喉が鳴る。
初めてきたのは更に遡り、10年以上前だ。遊び仲間の先輩たちと、銀座に来た折、ふらりと入ったのがきっかけだ。まだ「食べログ」ではなく「ぐるなび」の時代だが、下調べなしの一発勝負だ。
いぶりがっこや比内鶏でひとしきり飲んだ後に、うどんで締めるのだが、写真の二色うどんしか食べないので、他のメニューを知らない。
まあ、うまいなら何でも良いではないか。馴染みの店がある喜びを噛み締めながら、久しぶりの稲庭うどんをすすった。