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Consideration of an office worker living in Tokyo

映画|逃亡もの5選

いきなりだが、逃亡ものが好きだ。おそらくそれは心理学的にみると、何らかの傾向が見て取れるのかもしれない。しかし、そんなことはどうでもいい。逃げている、と言う部分に萌えていることは事実なのだ。そして、引っ張って引っ張ったあげくのエンディング。もしかしたら、その最後のカタルシスに惹かれているのかもしれない。

最初10選にするかどうか迷ったのだが、メリハリをつけたいと感じたので、5選でいってみる。
 
逃亡モノの5選は以下だ、、、ベタなのは承知している。
<気がついたら犯罪者になっちゃった>女二人の逃避行。はじめはちょっとはめをはずしたバカンスのつもりだった。

 

 ⚫︎逃亡者(1993) リドリー・スコット 監督アンドリュー・デイビス 主演ハリソン・フォード

<無実の罪で追われるはめに、安定のエンディング>えっ、もしかして疑われているの、おれ?
<うっかりやばいモノ手にしちゃった、あとはもうハチャメチャだ〜>

 ⚫︎グロリア(1980) 監督ジョン・カサベテス 主演ジーナ・ローランズ

<たまたますごいシーンに居合わせて>「やっべ〜、すごくやばい状況だよね、今。」

 ⚫︎心の指紋|The Sunchaser(1996) 監督マイケル・チミノ 主演ウディ・ハレルソン

<えっ、なんでおれが?> この映画、オープニングがむちゃくちゃかっこいい。
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 このDVDは出回っていないみたいです。

 

他にもいろいろあるのだが、この5つがバリエーションとしてちょうどいい感じだ。また逃亡ものは同時に追跡ものにもなるので、追跡者(追跡劇)の出来がものをいう。
⚫︎テルマはハーヴェイ・カイテル(刑事)。しぶい、渋すぎる、そして、昔から変わんねーなーこの人。
⚫︎逃亡者はトミー・リー・ジョーンズ(刑事)。役にはまりすぎですよ、トミーさん。はまりすぎで、同じ役でもう一本撮っちゃった。(1998、追跡者)
追跡者 (字幕版)

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 ⚫︎トゥルーはクリストファー・ウォーケン(マフィア)。本当にいそうです、こういう人。

⚫︎グロリアは麻薬組織そのものから(マフィア)。フィルムの方がリアリティ感じる典型。
⚫︎心の指紋は追跡者というよりは逃げている二人のぶつかり合い(警察が追っかける)。逃亡者に連れまわされるウディの変化が見どころ。
 
そして、衝撃のラストは、
どうしよう、ネタバレしないように気をつけながら、、、ちょっとだけ勘弁してほしい。
 
⚫︎テルマは、どういえばいいのか、、、ハッピーと言っていいのかわからない。でも彼女たちの最後の表情が、、、全てを物語る。こちとらメンズなので、どちらかといえば追跡者の刑事(ハーヴェイ)目線で感情移入してしまう。女の子に意見を聞くと、オトコだからよ、と一蹴されたのを思い出す。つまり、女性からみると、男がつくった映画だからね、という受け止め方らしい。
⚫︎逃亡者は、ハリウッドの典型的エンディング。プロットが本当にザ・ハリウッド。だからこそ何度も観てしまう。良い意味でのルーティンだ。
⚫︎トゥルーは以前ブログで触れたけど、脚本のタランティーノと監督のトニーの意見が割れて、トニーのエンディングになっている。個人的には脚本エンディングより本編エンディングが好み。音楽もスコット組のハンス・ジマー様でイケイケ(死語)だ。
⚫︎グロリア、、、、かっこいい終わり方。とだけ。ほんとうにグロリアかっこよすぎ(嘆息)。母性と男気のドッキングが新鮮だ。後にシャロン・ストーンでリメイクされたが、シャロンが美しすぎて主人公キャラの母性・男気ブレンドが薄れてまう~。シャロンはやっぱりフェロモン垂れ流し系の「氷の微笑」が、らしい。
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 ⚫︎心の指紋。ラストシーンのウディ・ハレルソンの表情にすべてが現れています。ウディ扮する医師のトラウマがポイント。

 
実はこの「心の指紋」と「テルマ」がこのジャンルのトップなのだが、どちらを1位にするかはずっと決着つかないだろう。どちらもラストシーンの表情が、、、思い出すだけでお腹いっぱい。これでいいのだ、この反芻が映画鑑賞の醍醐味なのだから。