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Consideration of an office worker living in Tokyo

10月歌舞伎公演 通し狂言 仮名手本忠臣蔵 を国立劇場で観てきた

久しぶりの歌舞伎だ。5年以上前になるが、確か中村吉右衛門の討入前夜のお話だったと記憶している。吉良邸の隣で起きているてんやわんやの顛末を吉右衛門好演のもと大変楽しんだ。

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今回はというと、通し狂言の三部作の第一部ということで、

大  序 鶴ヶ岡社頭兜改めの場・・・吉良が他人の女房にちょっかい出し
二段目 桃井館力弥使者の場
     同   松切りの場・・・庭の松を切ってがまんがまん
三段目 足利館門前の場
    同   松の間刃傷の場・・・吉良が浅野をいじり倒してプッツン
    同   裏門の場・・・裏門で乳繰り合ってた家来は何がどうした?
四段目 扇ヶ谷塩冶館花献上の場
    同   判官切腹の場・・・切腹の場で「由良之助はまだか」
    同   表門城明渡しの場

と、いわゆる「ことの起こり」までの物語だ。

 

今回の公演は国立劇場で2016年10月27日(木)まで。若干の空席があったので、まだの方はチャンスあるかも。

 

今回は松の廊下から腹切までがクライマックス。そして城明け渡しで幕だ。

 

幸四郎のタメのある演技も、現代劇に積極的にでている人ならではという感じ。とってもフレッシュだ。このあたりはオールドファンにはしかめっ面の人もいるかもしれないが、かぶいてなんぼの世界なので個人的には好感しました。

 

冒頭の鶴ヶ岡は鎌倉の八幡宮だ。ステージ左手には大銀杏があり、八幡様のアレです。

そこでいわゆる吉良が他人の奥さんに横恋慕するシーンから始まる。まあ、吉良の浅野いじめには諸説あるものの、大衆受けしやすい横恋慕を発端とするあたりは歌舞伎っぽくて面白い。

 

そうそう、配役はこんな感じだ。幕府からは同時代の事件を取り上げることを禁じられていたので名称は今と違っている。

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塩治判官 中村梅玉・・・浅野内匠頭・・・判官びいきの語源とも、

高師直 市川左團次・・・吉良上野介

大星由良之助 松本幸四郎・・・大星由良助

個人的には道化役の鷲坂坂内を演じる市村橘太郎のひょうきんな演技がアクセントになってよかった。

 

幕間のランチ。幕内弁当はここが語源かな?

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それにしても3ヶ月通しで見れないのは残念だ。

できれば単発でチケットゲットして続きを見に行きたい今日この頃です。