夏の終わり、って
お題を振ってみたが、いきなりだけど、瀬戸内寂聴の小説「夏の終わり」をさしてはいない。でもこの小説は2度映画化されていて、自分が見たのは1963年の池内淳子版ではなく、2013年の満島ひかり版のほうだ。寂聴作品らしい濃厚なメロドラマに仕上がっていて、オジサン的にはたまらない。なんてったって、昔の恋人と同棲中で子供までいる男、その2人の間でゆらりゆらりのドラマだ。キャッチコピーは「だって、愛してるの。」「。」で終わってるよ、、期待できるでしょ。地方都市で染色家として独立している女性を主人公にしているとあって、地方特有の狭い生活圏とあいまって、どんどん濃ゆ〜いドラマが進行していく。
、、と、話をもどすと、夏の終わりをどのように感じるのか。
なんとなく、何だけど、お盆をすぎると、なんだかさびしい感じがしてしまう。関東の学校は8月一杯ガッツリお休み取るけど、私の生まれた東北地方は夏休みが短い代わりに、冬休みが長く、トータル日数は同じだった。だからかもしれないが、お盆が終わると、宿題を片付けないければならないリミットと休みの終わりがシンクロしてとても休んだ気にはなれなかったのだ。もちろんたっぷり遊びつくしているので、帳尻は合っている。
なんで東北の冬休みが長いというと、年末年始と寒さが厳しい時期が同じなので、学校的には短ければ短いほど暖房などの固定費が下がる。つまりは経費の問題なのだ。
関東以南であればそれが冷房費となるだろうが、どっこい、東北の夏はしっかり暑いのである。となれば冬季を短くするのもうなづける。
でも、今になっても夏休みが長いのは羨ましいことには変わりない。
映画をみながら、そんなことを考えた。って、やっぱり映画の話になっちゃった。
オススメします、この映画。