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Consideration of an office worker living in Tokyo

若冲展|混雑必至だが、3時間超待ちの価値はアリだ

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一言で言えば、画力。となるだろうか。同時代の画家と並べてみると分かりやすい。また、この人、アンチ大勢なんです。なので、比べる対象は大勢側がどうしても多くなる。本来アーティストはマイノリティーだと思う。個人的に。でも、ある程度年取るとわかってくるアレ。なんとか会、とか、ホニャララ派、とか。最初は狩野派だったけど、後に一線を置いています。若冲は、そういうの嫌いな方面のアーティストです。そういう気骨も魅力の一つだと思う。

しかし、すげー画力。

北斎の画力を思い出しながら観た。天才にも、線の多い、少ないがあるが、若冲は多い方だとおもう。現代ではどうなるのかな。うーん、日本画家を知らないので、自分の知ってる範囲となると、例えば大友克洋やちょっと前なら手塚治のイメージだ。ただ、画風はとっても多彩。襖絵なんかは、少ない線で大きな筆使いだし、筆のスピードがすごい。他の画家と比べてほしいけど、全然違う。逆によく見る掛け軸の絵はものずごく繊細なタッチで、なおかつ油絵のように絵の具を載せているのがとても印象的だった。

海外コレクターからも集めているので、しばらくは生で見れないものも多い。

ほんとうに並ぶの嫌なんだけど、時間さえ許せば超おすすめです。

 

展覧会情報はこちら http://jakuchu2016.jp 

IMG_4702 会場入り口に動く若冲CGがあった。